医療機関情報

院長名 イチカワ ユキオ
市川由紀夫
医療機関名 イリョウホウジン
医療法人
ヨコハマグリーンクリニック
横浜グリーンクリニック
郵便番号 〒234-0054
所在地 神奈川県横浜市港南区港南台4-22-9
パークハウス港南台1F
電話番号 045-830-6801
FAX番号 045-830-6802
横浜リウマチ・内科クリニック

話題の再生治療

血管再生医療

まずはじめに

動脈硬化という言葉をご存知ですか?

動脈硬化

動脈硬化とは、血管が老化したり、日頃の不摂生や生活習慣病等の影響で動脈血管の内側に血栓やコレステロールがこびりついて、血管の弾力がなくなる病気です。

健康な動脈の内面は平滑で白く光ってとてもきれいな色をしていますが、動脈硬化を発症した動脈内部には血栓という血液の古くなった固まりや粥状物といわれるきたないヘドロのような油粕がたまっています。

動脈硬化を発症した血管の機能は低下し、以下のような問題が起こります。

動脈硬化という言葉をご存知ですか?

この状態になってしまうと、罹患部分が焼餅のように膨らんで動脈瘤となり、破裂したり裂けたり(解離)すると命を落とすことになります。

ホメオスターシスということばをご存知ですか?

ホメオスターシス とはからだを健康な状態にたもつ恒常性を意味することばですが、このホメオスターシスのために、すなわち皆さんが現在の健康を維持するためには全長10万kmといわれる全身の血管をくまなく血液が流れることが必要です。

動脈を健康に保ち、すべての臓器、組織に血液をきちんと流すことが非常に大切なわけです。血管の機能を保つことによってからだは常に新陳代謝がうまくいき若さを保つことができるのです。

動脈硬化を予防するために

動脈はバームクーヘンのように3層の構造になっています。
血液が流れる内腔の方から内膜、中膜、外膜という壁があり、つねに血流にさらされている内膜表面には内皮細胞という薄い細胞があります。
この細胞がとても重要で、障害をうけて細胞がなくなると血管の構造が壊れ、人は病気になります。

内皮細胞の主な機能

怪我をして出血しても、時間がたつと血が固まり止血することはみなさん自分の体で経験しているはずです。もし血管のなかで血が固まってしまったらどうなるでしょうか。体中の血管がつまって血液が流れなくなり、つまった血管に栄養されていた組織や臓器には血が流れなくなり腐ってしまいます。脳の血管がつまれば脳細胞が障害され脳梗塞になって麻痺がでたり、意識障害をおこしたり死んでしまうことがあるかもしれません。血液が血管のなかで固まらずにさらさらと流れることが重要なわけです。内皮細胞はそのために大きな役割を果たしています。血が固まらなくなる成分を分泌してたえず血液がさらさらと流れるようにしているわけです。

「ひとは血管から老いる」というウイリアム オスラー先生の有名な言葉がありますが、内皮細胞の障害とともに人は老化するのです。
血管内皮細胞を直接障害するものとして、酸化ストレスや、アミノ酸の一種であるホモシステインという物質があります。ホモシステインはビタミンの摂取が悪いと血中に増え、血管を傷害し動脈硬化を悪化させることがわかっています。
動脈硬化の予防、治療のためには酸化ストレス、ホモシステインを減らすことがとても重要です。

血管再生治療

1997年、血管内皮細胞になる基の細胞(血管内皮前駆細胞)に、血管を新たに再生する能力があることが報告されました。
この細胞は骨髄のなかに多くありますが体の中を循環している血液中にも少数ながら存在しています。
この細胞を特殊な方法で採って血の流れの悪い場所の筋肉に注射してやると新たな血管が再生し血の流れが足りない症状が改善されます。

血管再生治療が有効な症例

薬剤の効果が無く手術も行うことができない閉塞性動脈疾患(バージャー病、閉塞性動脈硬化症)の患者さんに対して有効です。
移植する細胞は患者さん自身のものであるため、拒絶反応はなく安全な治療法と考えられます。
多くの患者さんで虚血による疼痛の軽快、消失が認められ、大量に服薬していた鎮痛剤が不要になった、安眠できるようになったため睡眠薬が不要になった、難治性の潰瘍や傷が治り手足の切断を免れたといった効果が認められています。

血管再生治療にあたって

閉塞性動脈疾患(バージャー病、閉塞性動脈硬化症)の患者さんに対して、有効な血管再生治療ですが、この治療は残念ながらまだ限られた施設でしか受けることができません。
わたしは神奈川県立循環器呼吸器病センターに勤務していたときに、神奈川県で初めて厚生労働省より血管再生治療を先進医療として認可していただき、多くの再生医療を経験しました。
バージャー病、閉塞性動脈硬化症でお困りのかたはご相談ください。

現在は薬や手術で治療できないような動脈の病気に対して、再生医療という新たな方法で治療できる時代になりました。
しかし血管専門医のアドバイスにしたがった病気の予防にまさるものはありません。
動脈の健康を維持することで、脳の血管、心臓、大動脈などの病気を予防でき、その結果寿命が延びるだけでなくひとからの介護を必要としない自立した明るい人生を送れることにつながります。

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